いまだ記憶に新しいセウォル号沈没事故。

2014年4月16日午前8時50分頃、韓国の南西部・珍島(チンド)沖で旅客船世越(セウォル)号が転覆・沈没。
乗客476人のうち、行方不明者5人を含む304人が犠牲となりました。
犠牲者のほとんどは、修学旅行中の壇園(タンウォン)高校2年の生徒と教員でした。


あの惨事からちょうど4年目となった昨日、
壇園高校の近く、犠牲者合同焼香所のある安山(アンサン)市・花郎(ファラン)遊園地にて、
4度目となるセウォル号犠牲者追悼式が開かれました。

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(前方の祭壇には、壇園高校の生徒250人(行方不明者2人を含む)と教員11人の遺影が並びます)


去年5月にここ安山に越してきて以来、はじめての参列となりました。
市民参加型の追悼式典ということもあり、平日にも関わらずたくさんの人、報道陣の数。
そして、国務総理をはじめとする多くの政治関係者が訪れていました。

こちらの式典、2015年より毎年続いてきましたが、惜しくも今回が最後となるようです。
昨日が犠牲者との「永訣」の回、すなわち犠牲者を安らかに天国へ送りだす「本当のお別れの日」となりました。

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(花郎遊園地の敷地内にあるセウォル号惨事犠牲者政府合同焼香所。中では祭壇に一本の花を供えることができます)


この告別式を機に、ここ花郎遊園地に設置された犠牲者合同焼香所を撤去し、新たに追悼公園が建設される予定だそうです。
セウォル号の悲劇は、公園というかたちで地域住民の日常に寄り添い、この先も忘れ去られることなく語り継がれるのですね。
追悼公園が完成したら、またブログで紹介しようと思います。


式場の入り口では、黄色いリボンの描かれたプログラムとミネラルウォーター、
そして「잊지 않겠습니다/イッチアンケッスムニダ(忘れません)」の徽章が配布されました。
しっかりと胸元に付けて参列します。

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(黄色いリボンの下には、「真実が明かされるまで、最後までともに行動します」と記されています)


さてここで、先ほどからすべての画像に写り込んでいる黄色いリボンについて。これは一体何を意味するのでしょう?

実はこのマーク、事故発生直後に広まった「黄色いリボン運動」と関連しています。
黄色いリボンは、いまだ救助されていない犠牲者への「無事に帰ってきてほしい」という願いが込められたリボンとして、
全国各地で個人・団体を問わず掲げられました。個人の場合、ピンバッジ、シール、キーホルダーなど、その方法はさまざま。
セウォル号の悲劇、そして犠牲者を「忘れない・記憶する」マークとして、今もあちこちで見掛けることができます。

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(昨日はグーグルの検索ページにも黄色いリボン)


黄色いリボンがいちばん多く見られるのは、やはりここ安山。
街ゆく人々のかばんに、ケータイに、帽子に、このマークがあります。


そんな黄色いリボンのプログラムを開くと、「これからのセウォル号惨事」に対する遺族の想いが綴られていました。

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(「304人の夢、わたしたちが叶えます」/真相究明および安全社会建設のための被害者家族協議会の文)


式典における追悼の辞で、「セウォル号惨事が国を変えるきっかけになった」とおっしゃっていた遺族代表。
犠牲となった妹に対する、お姉さんの「(事実隠蔽と)戦いつづけるからね」という言葉。
祭壇に花を供えながら、子どもの遺影をじっと見つめるお父さん。その場に泣き崩れるお母さん。
中には式典中に倒れ、運ばれる遺族の方も居たのです……。

計り知れないほどの怒りと悲しみ、絶望を生んだこの事件。その悔しさをバネに、国民の政治意識が変わり、国が変わりました。
犠牲者と遺族の無念を晴らすためにも、国民は責任を持って政治に参加していかなければならないのだと、
この式典で身をもって感じました。

この国で暮らしていると、真の民主主義国家を目指して奮闘する国民を前に、関心すること、学ぶことが本当に多いのです。
世の中は、実際にこの目で見なければ分からないことばかり。考えていただけでは変わりません。
この式典への参列が、わたしの真なる市民への第一歩だと思いたいです。


ここまで、改まった文章になってしまいましたが……。
今週末は久しぶりの百名山チャレンジ♪
3座目の山に選んだのは、岩の美しい山として有名な、ソウルの水落山/スラクサン(637m)。
低山だからといって油断できないのがソウルの山。安全第一で登ってきます。

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# by madeleine_lee | 2018-04-17 20:32 | 安山の市内イベント | Comments(2)

はじめまして、在韓9年目のマドレーヌ・リーです。

数年前から続いている韓国のアウトドアブーム。ロードバイク、キャンプに登山。
韓国はとにかく登山人口の多い国です。
街中でよく目にするのが、カラフルな登山服を身にまとったお父さん。どうしてでしょう?

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(2018年春のソウル・清渓山/チョンゲサン(582m))

それはきっと、山がすぐそこにあるから。街中で用事を済ませたら、その足でふらっと登る。
距離的にも感覚的にも、山はそのくらい韓国の人々にとって身近な存在なのです。

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(2017年夏のソウル・北漢山/プッカンサン(837m))

わたし自身、ソウル近郊の山に登るようになって3年ちょっと。
白く美しい花崗岩、幻想的な花畑、すれ違う人々とのたわいもない温かな会話。それから山頂で食べる韓国の味。
マキシム(インスタントコーヒー)と、カップ麺と、コチュマヨ生きゅうりのおいしさといったら、もう……。
こんなかんじで、すっかり韓国の山と山登りに魅了されています。最近では韓国百名山にも挑戦しはじめました。

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(2017年秋の安山・光徳山/クァンドクサン(209m))

このブログでは、百名山チャレンジの山行記録を中心に、韓国の美しい自然と安山市の魅力をお伝えできたらと思っています。

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# by madeleine_lee | 2018-04-15 13:51 | はじめまして | Comments(8)

ソウルの近郊都市、安山(アンサン)在住マドレーヌ・リーのアウトドアブログ。韓国の自然といきものを記録しています。2018年より韓国百名山チャレンジスタート♪
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